【番外編】京王5000系電車

私の好きだった電車が引退しました。
東京都の新宿～京王八王子・高尾山口・多摩動物公園・府中競馬正門前・(神奈川)橋本を結ぶ京王線で
1963年から活躍してきた5000系電車です。
撮影時期が記録されていない写真ばかりでしたが、「KEIO」ロゴが付く前の写真は1980年代のものと思います。

京王5000系には2両編成・3両編成・4両編成があり、これらを組み合わせて主に6両編成や7両編成での活躍が多かったです。
私が知る限り、最長は9両編成というのがありました。

春と秋のハイキングシーズン中に運転されていた新宿発京王八王子行きの特急「陣馬」。

蹄をデザインした表示の、急行府中競馬正門前行き。
5000系の初期製造車には幅が狭い車体のものがありました。
車体強度の問題から引退まで冷房は付きませんでした。
また、狭幅車の2両編成は昔の車両の車体を載せ変えたもので、
このような見事な音が聞けました。（ここをクリックすると音が聞けます）

回送電車

各駅停車調布行き。狭幅車

山？八の字？の表示は、各駅停車京王八王子行き。冷房がありませんが、これは広幅車です。

狭幅車体の非冷房車。

こう並ぶと車体の幅の違いがわかります。

各駅停車多摩動物公園行き。
バックにオレンジ色でライオンが描かれています。

屋根上の冷房機にも注目してください。
5000系にはさまざまな種類の冷房機が付いていました。

1983年の特急運転開始20周年のときです。

特急運転開始20周年の反対側です。

1985年、多摩動物公園にコアラがやってきまして、5000系電車にも装飾がされました。

ヘッドマーク無しの菱形、高幡不動行き表示。

1990年の相模原線橋本延長を機に、運転席の後に「KEIO」ロゴが貼られました。
そして車体側面窓下の社紋と「K.T.R.」ロゴが撤去されていきました。
奥側4両の冷房機の編成が好きでした。

この編成はKEIOロゴと社紋・KTRが両方あります。

この手前側2両の屋根上がたまりません！
実際に乗ってもラッシュ時でも蒸し暑さが無くて快適でした。

反対側から見るとさらににぎやかです！

新型車が続々と増え始め、1996年秋、5000系営業運転終了が近付いてきました。

引退1週間前の1996年11月24日、最後の4+4＝8両編成が活躍をする動物園線に行きました。
ヘッドマークをつけて2駅間を行ったり来たりしていました。

引退前日の1996年11月30日、突然動物園線から飛び出し、新宿行きの本線運用に入りました。

折り返しは相模原線の橋本行きとなりましたが、
翌日の引退式典のために若葉台駅で運転を打ち切り、
この先は別な車両と交換になりました。（写真は若葉台駅到着後）
5000系電車の一般運用はこれが最後でした。
しかし、引退前日のこの運用はあまりにも突然なことでしたので、
車内は意外にもゆったりしていました。
ここをクリックすると最終橋本行きの京王多摩川→京王稲田堤の音が聞けます。