2004年11月、あるサイトでの高二のロクニさんの東海汽船グループの伊豆七島航路の写真を拝見しました。
その雰囲気がとても素晴らしく、気に入り、「乗船を企画したい」発言をしたところ、
さるびあさんから行程企画をいただきまして、便乗させていただくことにしました。

当初予定していた竹芝発の客船は満席で、私の居住地の関係から朝発のジェットフォイルなどでの大島入りは難しく、
中止になりかけましたが、さるびあさんのおかげで無事にキャンセル枠を確保し、実施が決定しました！

旅立ちは12月3日の竹芝桟橋です。
ゆりかもめの先頭席で、驚くほど変身した汐留付近の夜景を見つつ、竹芝へ。


乗船するのは22：00発横浜･大島･利島･新島･式根島寄港の神津島行「かめりあ丸」です。
後部の広いデッキがいいですね。ベンチがあると最高かも？
船首クレーンはコンテナ荷役で活躍中でした。


こちらは前方に停泊していた22：30発三宅島･御蔵島寄港の八丈島行「さるびあ丸」です。
こちらには後部デッキにベンチがありました。
こちらもコンテナ荷役中でした。



22：00、「かめりあ丸」は出港、まもなくレインボーブリッジをくぐりました。
夜の東京港は初めてですが、夜景が美しいですね！


そして横浜・大桟橋に寄港します。


「かめりあ丸」は1986年の就航と、古い部類に入りますが、よく手入れされており、
古さはありますが、それほどひどくは感じませんでした。
自販機＆軽食コーナーやシャワールームも設置されています。
通路が狭かったり、天井が低いのは止むを得ないですが、基本的には全席指定で、
人伝に聞いていた「詰め込み船」というイメージはありませんでした。
2等室はカーペット敷きと座席が選べますが、座席は辛そうですね・・・。
私たちは「特2等」という、8人部屋の2段ベッドの部屋を利用しました。
2段ベッドで、スポンジの上にカーペットが置いてあり、毛布・枕が用意されています。
見た目硬そうでしたが、そうでも無かったですね。ちょっと寝台幅が狭い気がしましたけど、許容範囲でしょう。
2等には学生サークル(？)の団体が大量に乗っていましたが、特2等でゆっくり安眠できました。


まもなく6：00、早朝の大島・岡田港に入港し、下船です。
あまり揺れず、かなり穏やかな航海でした。


下船後はレンタカーで元町に移動しますが、こちらの岸壁は波に洗われている状態でした。
そして、早朝からやっていた「愛らんどセンター御神火温泉」にて入浴。
1985年の噴火のあとに湧いた温泉とのことで、透明無臭のお湯です。
目の前に海が広がり、露天風呂があるといいんですけどね。
朝食もここで済ませました。
ちなみに大島にはコンビニがありません。
到着後にそれを知り、朝食は無理かと思っていましたので助かりました(^_^;)
雨の天気予報ははずれ、時折日が射す曇り空でした。



三原山頂口からの三原山の模様です。
残念ながら山頂は見えませんでした。
山頂から右方向に流れて見える黒いすじが1985年の噴火時の溶岩流だそうです。


元町側を見下ろしたところです。
目視では富士山が見えているのですが、写真では辛いですね。



波浮港見晴台から、波浮港の風景。



差木地付近から眺めた利島（右）と新島（左）です。
海は荒れています。



道路を通すために崩したときに現われたという地層切断面です。


今回のレンタカーHONDA「Fit」号です。
CVTのギクシャク感もなく、快適でした。



岡田港に行きますとジェットフォイル「セブンアイランド 夢」がなにやら港内で行ったり来たりしていました。


11：00、熱海発の高速船「シーガル」がやってきました。
本日の船長はコチャックさんでした！


港内で回り、「夢」の前方に着岸です。

対岸でお客さんが下り終わるのを待っていると、カメラを持った船員さんが降りてこられました。
ということでコチャックさんとお会いすることができました！
そして、お昼の後に船内を見学させていただくことができました。


ジェットフォイル「セブンアイランド 夢」の操舵室です。
ここを見ると「船」とは思えない感じです。
モニターには地図が表示されています。○は鯨との遭遇地点だそうです。


高速船「シーガル」の操舵室です。
ジェットフォイルと違って室内は広々しています。
左方が機関関係、中央が舵、右方がレーダーでした。
遠くに航行している船の姿がレーダーの画面で動いているのにはちょっと感激でした。
客室内はすべて座席ですが、とても明るい船内でした。
次回はぜひ乗船したいです。
ありがとうございました！


コチャックさんと別れた私たちはFitを走らせ、再び三原山頂口近くに向かい、「大島温泉ホテル」へ。
ここの露天風呂は三原山が一望でき、先ほどまで曇っていた山頂が見えました！
見事な風景の露天風呂は我々で貸切でしたが、寒い！
肩まで浸かっていないといられない状態でした。
風呂を上がって外に出て、三原山を見るとまた山頂が隠れてしまいました。


その後、再び岡田港へ向かい、Fitを返却し、帰りの15：10発東京直行のジェットフォイル「セブンアイランド 虹」に乗船です。
土産物を買ったり、荷物を整理したりしていたら写真を撮る余裕も無く乗船となりました。

座席はなんと1階席の一番前でした！

定刻に東京竹芝に向けて出港しますが、思ったほどスピード感が無い？


出港直後、マリンエキスプレスの川崎浮島行きを追い越します。


1時間もしないうちに久里浜の発電所の煙突が見えてきました。
東京湾に入って行き交う船も多くなります。


第二海堡を左にかわし、竹芝へ突き進みますが・・・
寝てしまい、気付いたら大井でした(^_^;)
レインボーブリッジをくぐり、竹芝桟橋に着岸しました。

浜松町の駅まで歩くうちにポツリポツリと雨が降り始めましたが、行程中では辛うじて曇り空が保たれたのは良かったです。

意外に近くに海も美しい離島があるということを知ることができ、とても実り多い旅でした。
機会を見て、さらに先の島にも行ってみたいと思いました。
企画／手配をしていただいたさるびあさん、ありがとうございました！